今季で退任するロッテ伊東勤監督(55)が、福岡でのラストゲームを勝利で飾った。

 2回に中村の9号2ランで先制。4回には井上の適時打で1点を加えた。5回に追い付かれたが、8回に鈴木が決勝の11号ソロを放った。

 先発二木は7回5安打3失点で、7勝目を挙げた。

 ソフトバンクは開幕3連敗を喫した相手。この日が今季最後の対戦だった。結局、7勝18敗と大きく負け越したが、最後に一矢報いた。ユニホームを脱ぐ伊東監督は「いろんな思い出がありますが、あっという間の5年間でした。今日は、たまたま勝たせてもらったけど、ソフトバンクにどう立ち向かうかが課題だった。ソフトバンクには、ぜひともCSをクリアしてもらって、パ・リーグの強さをセ・リーグ相手に見せつけてもらいたい。また、対戦する機会があれば、破ってみたい」と、エールを送った。

 試合前には、王会長から「ご苦労さま」とねぎらわれ、試合後はグラウンドで工藤監督から花束を贈られた。「ずっと現役で一緒だった工藤監督から、思わぬサプライズ。生まれ育った九州の土地は温かかった」と感謝していた。