巨人杉内俊哉投手(36)が現役続行の意思を固めたことが27日、分かった。今後についてはこれから球団と話し合っていく模様だ。

 杉内は15年10月に右股関節を手術。同年は推定5億円だった年俸も翌年からは2年連続で推定5000万円にダウンとなったが、懸命なリハビリを重ねて1軍復帰を目指してきた。今季は2月中旬の沖縄キャンプで1軍に合流。3月のオープン戦・ソフトバンク戦では、15年7月21日以来となる1軍マウンド復帰も果たした。その後は2軍戦で慎重に実戦を積み、順調に復活の階段を上がってきた。

 だが、5月に上半身のコンディション不良を訴え、予定していた2軍戦の登板を回避した。その後はリハビリに励んできたが、上半身のコンディションが思うように整わず、実戦登板のない日々が続いている。

 それでも杉内の実戦復帰への意欲は消えることはなかったようだ。状態を見ながら、地道に3軍での調整を続けている。目標の1つとする通算150勝まで、あと8勝。完全復活を目指し、執念を燃やす。

 ◆杉内俊哉(すぎうち・としや)1980年(昭55)10月30日、福岡県生まれ。鹿児島実から三菱重工長崎を経て01年ドラフト3巡目でダイエー入団。11年オフにFAで巨人に移籍。03年日本シリーズMVP。18勝の05年は最多勝利、最優秀防御率でリーグMVP、沢村賞。最多奪三振3度、最高勝率2度。06、09、13年WBC日本代表。175センチ、82キロ。左投げ左打ち。