関学大が同大にサヨナラ勝ちし、逆転優勝へ望みをつないだ。

 6-5で迎えた8回に、先発・山口晃投手(4年=佐世保実)の四球や味方の失策もからみ、6-7と逆転された。直後の8回裏に得点できず、迎えた9回。先頭の大倉卓也内野手(4年=智弁和歌山)が二塁打で出塁し、続く中西恵吾内野手(3年=関西学院)の犠打が敵失を誘い同点に。犠打でなおも1死三塁とし、4番森中健太内野手(4年=大阪桐蔭)が二塁手の前にボールを落とした間に、三塁走者の中西が本塁へ突っ込んだ。判定はセーフ。優勝へ希望を残すサヨナラ勝ちに、関学大ベンチは喜びに沸いた。

 木内祥晴監督(63)は「敗戦の弁を聞かれると思っていました。最後に大倉君が執念のヒットを打ってくれて、あれでなんとかなるかなと思いました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。15年の春から5季連続4位と苦しい時期が続く。今年就任した木内監督は「久しぶりに最後まで優勝にからめている。1戦1戦力を出してくれることを祈るばかり」とこの日劇的な勝利を収めた選手達に託した。