阪神矢野燿大2軍監督(48)が24日、若手育成と1軍への戦力供給を誓った。甲子園の秋季練習で所信表明。「いい選手を育てて、タイガースファンに喜んでもらいたい」。ファンあってのプロ野球と熱弁し、底上げに意欲を燃やした。

 「まずは自分たちのレベルを上げないと。1軍の戦力になるように、“当たり前”の基準を上げていきたい。練習量にしても、結果にしても、今持っているレベルを上げるべき。その意識付けや考え方を伝えていきたい」。金本監督からは「特に何も言われてない。現役時代もだし、この2年間でどういう野球をしたいか、同じような野球観を持っていると思う」と全幅の信頼を受け、指導方法を任されていることを明かした。

 宮崎でのフェニックス・リーグにも参戦する。「26日(の練習後)から行くよ。自分の勉強もあるので、顔を出したい。今は見る時間だから」。雨の影響で組み込まれた27日ロッテとの練習試合(アイビー)が初采配になる見込みだ。「2軍だからといって勝たなくていいということはない」。鬼と化し、勝利への執念を鍛え上げる。【真柴健】