免停中に人身事故を起こし、8月にオリックスを契約解除となった奥浪鏡内野手(22)が15日、マツダスタジアムで行われたプロ野球12球団合同トライアウトに参加した。

 3打数無安打1四球と快音は響かなかったが、奥浪は「最初は緊張で頭が真っ白でしたが、(ボールが)バットに当たって安心しました」と話した。

 5月に事故を起こし、無期限の謹慎処分。球団からは、来季の契約はないと聞き、それならトライアウトを受けてもう1度プロ野球に挑戦したいと、早めに準備を始めるため球団に契約解除を申し出たという。

 退団後は地元の広島に戻り、つてを頼って練習場所を探し、大学のグラウンドや施設を借りることができた。大学生と一緒にトレーニングを積んできた。だが、トライアウトでは実戦不足も痛感したという。

 この日はオリックスのユニホームでプレーした。「家族やユニホームを着させてくれたオリックスのためにも結果を残したかったが、楽しんでできたので満足です。今回は無理でも、チャンスはあるので、どんな形でもプロを目指したい」と出直しを誓っていた。