日本ハムからドラフト1位指名を受けた早実・清宮幸太郎内野手(18)が16日、都内で仮契約を行い、会見を開いた。

 大谷は会見の中で、大リーグ挑戦を表明した日本ハム大谷翔平投手(23)の印象と目指すところを聞かれ「大谷さんはメジャーに行きますけれど、自分も目指しているので、負けないように頑張りたい」と、改めて将来的な大リーグ挑戦への強い意欲を示した。

 清宮は「すれ違いで、いなくなっちゃうのは残念」と、大谷の退団を残念がった一方で、大谷がプロでも二刀流を貫き、プロ野球界に新たな境地を切り開いたことに強烈な刺激を受けたと熱く語った。

 清宮 二刀流という、新たな道を作られた。いろいろな方に、いろいろなことを言われたと思うけれど、信念を貫いて、何が何でも貫き通した方。誰もなしえないことをするのは魅力…自分も刺激を受けた。どう言われようとも、決めた目標、信念は貫きたい。話が出来ればと思っているので。大選手がいたファイターズに入るのは、うれしいこと。

 貫きたい信念について聞かれると「これということじゃなく、バッティングの感覚…細かいことですけど大事」などと答えた。打撃の点で、木製バットへの対応について聞かれると「このバットが課題になる。慣れが、ものすごく大きな割合を占めてくると思うので。でも、それだけに任せたら、成長しない。工夫しながら、やりたい」と解決を時間に任せるのではなく、自ら試行錯誤して取り組んでいく考えを強調した。

 また、高校歴代最多となる111本塁打を放ったことなど、高校野球の集大成となる最終学年となった、この1年について聞かれると、次のように語った。

 清宮 主将として打者として、どうまとめ、引っ張っていくかで充実した期間を過ごせた部分が、かなり大きい。やりがいを感じた時期で、やっていてすごく楽しかった。引っ張っていく喜びを感じた最後の年。打者としても、1野球人としても、高校通算(本塁打記録)を塗り替えることが出来た、後に残る記録を出せたのはいいこと。目に見える形に残せたのは、3年間のたまもの。いい感じで表すことが出来た。

 ルーキーイヤーの目標を聞かれると「1番印象に残った選手が、清宮だなと言われるのがベストですね」と言い、胸を張った。

 清宮は、10月26日のドラフト会議で、左手でくじを引き当てた木田優夫GM補佐(49)と2ショットで写真撮影に応じた。そして午後5時42分に、報道陣に向かって「ありがとうございます」と礼儀正しくあいさつ。報道陣の拍手の中、笑顔で会見場を後にした。【村上幸将】