阪神は27日、DeNAから戦力外通告されていた山崎憲晴内野手(30)との契約を発表し、兵庫・西宮市内で入団会見を行った。契約単年で推定年俸1000万円。

 山崎は「1回死んだ身ですし、タイガースさんにお話をもらえてうれしかった。その思いを数字と結果で表したい」と意気込みを語った。会見に同席した嶌村球団本部副本部長は「一塁、二塁、三塁、遊撃全て守れる。内野の層をより一層厚くしたいという思いで獲得に至りました。(内野のポジションは)より激しい競争になる」と説明。山崎は、イースタン・リーグで捕手として出場した経験もあり「どこのポジションでも守れるのがセールスポイント。代打、守備固め、スタメン、どんなところでも自分が行ける。この世界で生きていく上で一番大事、一番のセールスポイント」と話した。

 人工芝の横浜スタジアムから黒土の甲子園に変わるが「甲子園でエラーした覚えはなくて、いいイメージしかないし、土のグラウンドのほうが安心できる」と好相性をアピールした。

 山崎は昨年2月のキャンプ中に左膝靱帯(じんたい)を断裂し、ここ2年連続で1軍出場ゼロだが、今季イースタン・リーグには54試合出場。15日に行われた12球団トライアウトで軽快な守備を見せていた。