オリックス海田智行投手(30)が7日、大阪市内で契約更改交渉に臨み、900万円減の年俸2750万円でサインした。今季はプロ6年目で自己最少の12試合登板にとどまり、0勝1敗の防御率5・91。

 「何もしていないくらいの結果なので」と減額制限に迫るダウン額を受け入れた。

 8月末には横浜市内の病院で左肘の関節遊離体除去およびクリーニング手術を受けた。手術に踏み切るか悩んでいた中で、田口2軍監督が掛けてくれた言葉が背中を押してくれたという。「チームのことより自分のことをまず考えろと。それが結果的にチームのためになる、と。それで吹っ切れた」と深く感謝した。

 過去にはセットアッパーなどで活躍。チーム内で貴重な左腕でもある。まだまだ活躍の場は多い。「今回の手術で自分を見つめ直すいい機会になった。気持ち、技術面でもゼロからやっていける。来年は1年間、けがなく1軍の勝利に貢献したい」。活躍して、田口2軍監督に直接お礼を伝えるつもりでいる。(金額は推定)