DeNAはレギュラーシーズンでは首位広島に14・5ゲーム差をつけられて2年連続の3位に甘んじたが、ポストシーズンに入ると就任2年目のラミレス監督が短期決戦ならではの采配を随所に見せて19年ぶりの日本シリーズ進出を果たした。5年目の宮崎は初めて規定打席に到達し、打率3割2分3厘で首位打者に輝いた。担当記者の印象に残った言葉は…。

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▽ラミレス監督「宮崎のバットコントロールはチームというより、セ・リーグの中でもNO・1と言える。引っ張ることも流すこともできる。バランスがとてもいい」(6月15日の試合前練習で。まるで首位打者を予言していたように感じる=斎藤直樹)

 

▽細川「どういう風に走ったか覚えていないんです。頭の中が空っぽでダイヤモンドを走っていた」(10月3日中日戦、プロ初打席初本塁打を放った19歳の初々しい本音だった=栗田成芳)

 

▽筒香「熱くなりすぎず、落ち着きすぎず。そんな簡単なことじゃない。今までいろんな経験をして、分かってきたことがある」(10月15日CS阪神戦での泥んこ試合で、頭部付近への球をよけた勢いで尻もち。泥だらけで怒りの右前安打。打席での感情のコントロールはもはや無我の境地=栗田成芳)

 

▽ラミレス監督「重要なのは、どのように始めるのかではなく、どのように終えるか、だ」(10月24日広島とのCSファイナル第6戦を制し日本シリーズ進出を決めて。初戦黒星も一喜一憂せずに、セ・リーグ3位から下克上を巻き起こした=栗田成芳)

 

▽大和「自分でも思います。どうして、こんなばくちに出るんだって。でもやっぱり、今、勝負したい。後悔したくないんですよ」(悩みに悩んだ末、12年間在籍した人気球団・阪神からFA宣言して11月30日にDeNA移籍を表明。いばらの道を進む覚悟は決まっていた=佐井陽介)