プロ野球独立リーグのルートインBCリーグの石川ミリオンスターズは6日、選手の一二三慎太(25)の自主退団が決定したと発表した。

 一二三は、昨年11月中旬に女性に乱暴したとして強制性交の疑いで他の男2人とともに沖縄県警に逮捕されていた。

 一二三は、東海大相模(神奈川)では横手から150キロの直球を投げるエースとして活躍し、10年夏の全国高校野球選手権大会で準優勝した。同年のプロ野球ドラフト会議で2位指名を受けて阪神に入団した。

 阪神では1年目は投手登録だったが、春季キャンプ中に右肩痛を発症し、2年目からは外野手に転向した。13年に左足首を剥離骨折して長期離脱するなど故障にも泣かされ、16年は育成選手となった。同年にBC石川へ派遣されるなどしたが支配下選手登録はつかみ取れず、オフに戦力外通告を受けた。6年間で1軍出場機会はなかった。

 昨年からBC石川の練習生として活動。ホームページでは「ピッチャーとしてもう1度NPB(プロ野球)に」とメッセージを書き込んでいた。