阪神新外国人の呂彦青(ル・イェンチン)投手(21=国立台湾体育運動大)が10日、関西空港着の航空機で来日し、日本ハム・ドラフト1位清宮との対戦を心待ちにした。

 台湾代表として国際大会の経験は豊富。真っ先にターゲットに挙げたのは、怪物ルーキーだ。

 呂は「あれだけドラフトで注目された選手。戦うことができたら、全力を尽くしたい」と気合をみなぎらせる。沖縄・宜野座キャンプ中の2月18日には練習試合が組まれ、対戦する可能性もある。公式戦では交流戦だけ。対決の機会は限られており、まずは1軍枠に入るのがノルマになる。

 昨年11月、入団後もすでに鳴尾浜で練習。矢野2軍監督の前でブルペン投球を披露し「生きのいい球を投げていた」と評価された。育成目的で獲得した助っ人だが、伸びしろは十分。まずは異国の環境に慣れるのが先決だ。「(課題の)一番は言葉ですね。早くチームメートに慣れたい。日本は寒い。環境にも慣れていきたい」。打倒清宮を果たせば、インパクトは十分。母国で筋力トレーニングや走り込みを継続しており、戦う準備は整っている。