手本とするのは“鉄人”のハートだ。日本ハムのドラフト1位清宮幸太郎内野手(18=早実)が15日、野球殿堂入りが決まった阪神金本監督に尊敬のまなざしを送った。1492試合連続フルイニング出場の世界記録を樹立した同監督の姿に「ケガをしても出る。金本さんを見て、試合に出続ける熱い気持ちを大切にしないといけないなと思った」と、野球人としての生きざまを学んだことを明かした。

 泥臭く戦う心意気に、ほれ込んでいた。ラグビー元日本代表でトップリーグ、ヤマハ発動機監督の父克幸氏(50)は大阪出身。阪神ファンとして知られるが、清宮自身も「小学生の頃は金本さんの(打撃フォームの)まねをしていました」と、幼少の頃から憧れを抱いてきた。プロ入り決定後から励むウエートトレーニングには「今はまだ、ケガ予防ということだけでなく、パワーにつなげたいという意識が強い」と話すが、息長く活躍するため、土台作りには余念がない。

 新人合同自主トレ第2クール4日目を迎えたこの日は、ゴロ捕球の練習で初めて本職の道具であるファーストミットを手にし、全体メニュー後は特打のロングティーで11本の柵越えを披露して初のオフ前の練習を締めた。チームの予定では、春季キャンプ中の2月18日に、金本監督率いる阪神との練習試合(宜野座)が組まれており、清宮の国内対外試合デビュー戦となる可能性が高い。“新鉄人”襲名を目指す18歳は、本家鉄人の前で、その勇姿を見せられるか。【中島宙恵】