広島アドゥワ誠投手(19)が7日、今キャンプ初めて行われたシート打撃に登板し、主力相手に堂々とした投球を披露した。

 5投手が登板したシート打撃の1人目だったアドゥワは、いきなり広島の攻撃の顔「タナキクマル」を迎えた。田中をチェンジアップで二塁へのゴロに打ち取ると(二塁手が後逸)、続く菊池も二塁ゴロ。丸は左翼飛に仕留めた。さらに松山をブレーキの利いた外角カーブで空を切らせた。

 その後も安部や西川、会沢らを打ち取ったアドゥワは打者10人に対し39球、1安打1三振1四球で終えた。力のある真っすぐだけでなく、緩いカーブやチェンジアップなどの変化球も決まり、結果だけでなく内容でもアピールした。「低めに強い球を投げられた。主力の選手と対戦できたのはいい経験になる」。沖縄2次キャンプ参加へ向けて、次のクールで予定される紅白戦にはずみをつけた。