西武の宮崎・南郷キャンプは9日で第2クールを終えた。この日は、4投手が打撃投手を務めたが、一番安定感があったのは、十亀剣投手(30)だ。

 山田、源田、外崎に計35球、23スイングで安打性は2本しか打たれなかった。直球に力があり、山田からは空振りを2つ奪った。源田からは内角低めで見逃しストライク。また、打球が打撃ケージに当たったり、ケージから出なかったりしたものが、8本あった。それだけ、押し込めていた。土肥投手コーチも「剣、朋己は言うことないぐらい順調」と、同じく好投した高橋朋とともに、評価した。

 十亀は、ある意味、今季のカギを握る投手だろう。昨季は、菊池(16勝)、野上(11勝)、ウルフ(9勝)に続く8勝を挙げた。野上が抜けた今季、菊池に続く先発としてフル回転が期待される。本人も「野上、牧田さんがいない中、僕が頑張らないといけない。僕自身の成績がチーム成績にも、つながると思います」と自覚している。

 この日の投球に関しては「やりたいことが出来ました。横を向く時間を長くして、最後にコマのようにくるっと回るイメージ。打球は気にしませんでした」と、手応えがあった。【西武担当 古川真弥】