ドラフト1位の斉藤大将投手(22=明大)が9日、今キャンプ初めて打撃投手を務めた。森、金子侑、木村に計38球を投げ、26スイングで安打性は6本だった。

 特長が出た。全球真っすぐを投げたが、ナチュラルに曲がる“真っスラ”で森から空振りを奪った。土肥投手コーチは「きれいに投げられた時は武器になる」と注目。森は「少し引っかけていた。あれが、ちゃんとベース板に投げられたらいいと思う」と話した。

 斉藤本人は慎重だった。「打者に投げるのが久しぶり。感覚が戻ってきていません」と打ち明けた。真っスラについては「右打者の内角に行く分には良いけど、意図的に投げる球ではないので。しっかり腕を振って投げられる分には良いんでしょうけど」と話した。

 第2クールを終えたが「調整が遅れている。まだ60%ぐらい」だという。それでも、最後は「(シート打撃にも)投げるつもりで準備とアピールをしていきたい」と前を向いた。【西武担当 古川真弥】