7年ぶりにヤクルトに復帰した青木宣親外野手(36=メッツ)が実戦出場2試合目で、初対決の巨人菅野から初安打を決めた。21日、練習試合の巨人戦に「3番中堅」で先発し、3打数2安打。「ヒットも打てたし走塁もできた。ちょっと疲れましたね」と話しつつ、充実した表情を浮かべた。

 日本のエースとの初対決で、技術の高さを見せた。1回1死一塁。「今年は間違いなく対戦する機会が増える。そのつもりで球筋もしっかり見たかった」と、2球目までのストライクには手を出さなかった。そして3球目。菅野の新球シンカーに反応し、左前へ運んだ。「とりあえず食らいついていこうという気持ち。振り遅れました。1本出たし良かった」。初見でもひと振りで安打ゾーンに落とした。

 早く日本球界に適応すべく模索を続ける。「とらえやすいように、タイミングを取りやすいように」と、構えのグリップ位置など最善のフォームを探っている。生きた球を多く見ようとこの日の出場も志願した。「今日のバットの出方は良かった。結果がついてきたのは進歩。でも、まだ球が相当速く見えますね」と苦笑いするのは、まだまだ状態が上がっていくことの裏返しだ。「安打製造機」は、照準を開幕にきっちり合わせている。【浜本卓也】