西武栗山巧外野手(34)が観衆を沸かせた。紅白戦の6回1死から四球で出塁すると、続く鈴木の初球に二盗を企図。惜しくもアウトとなったが、抜群のスタートをみせ「隙あらば、です」とうなずいた。

 ここ2年間の盗塁はゼロ。それでも「アウトカウントとか状況によって、『投手が打者に集中していてクイックが甘くなるな』とか、けん制が入らず『ノーマークだな』と感じる時が、実戦でもありますから」。

 この試合、同い年で同期入団の中村が今季初アーチを放った。栗山も、実戦想定の積極的な足でチームを盛り上げた。今季でプロ17年目。虎視眈々(たんたん)と隙を狙っている。【西武担当 佐竹実】