えっ、実戦3試合だけで開幕突入!? 阪神糸井はビックリ発言をさく裂させた。開幕までの実戦出場のタイミングを問われると、「オリックスの3つぐらいでしょう」とニヤリ。「ホンマです。決めてます。トレーニング優先なんで」と続けて驚かせた。

 2月も下旬に入り、レギュラー確定組の調整も本格化してきた。新助っ人ロサリオはチーム初実戦となった2月7日紅白戦(宜野座)からゲームに出始め、福留、鳥谷も明日25日のオープン戦・中日戦(北谷)で初実戦に臨む予定。では糸井は? 注目の男が放った言葉は糸井流のジョークなのか、それとも…。

 「オリックスの3つ」とは3月23日からのオープン戦・オリックス3連戦(京セラドーム大阪)のこと。3月30日の開幕・巨人戦(東京ドーム)に向けて最後の1軍実戦舞台となる。そこまでゲームに出ないとなれば、「ぶっつけ開幕」に近い形となる。

 オリックス時代にスロー調整から開幕に入ったことはある。FA移籍1年目の昨季は1月下旬に右膝関節炎を発症し、初実戦は3月15日のオープン戦・オリックス戦(京セラドーム大阪)だった。今年は果たしてどうなるのだろうか。

 球団関係者は初実戦が3月23日までズレ込む可能性について「それはないと思いますよ。本人と相談しながらになるでしょうが」と説明した。今後は首脳陣と話し合って実戦出場のタイミングを探っていく。沖縄キャンプではフリー打撃でも特大柵越え弾を何度も披露するなど、調整は順調そのもの。何はともあれ、糸井節全開は好調の証しに違いない。

 ▼糸井が外野のレギュラー選手となった日本ハム在籍中の09年以降、オープン戦出場試合数最少はオリックス時代の13年3試合。同年はWBCに出場していた。次いで少ないのが14年の5試合で、右脇腹痛のため初出場が3月18日中日戦だった。なお、阪神に加入した昨年は、右膝関節炎のため9試合にとどまっていた。