阪神の鉄壁のリリーフ陣がそろって精彩を欠いた。藤浪の後を受けた2番手の岩崎は、代打阿部のコールに合わせて6回無死満塁で登板。初球をファウルでストライクをとったが、フルカウントから押し出しを与え「初球をとれたのにもったいなかった」と反省。その後は連続三振で2死までこぎつけたが、坂本勇に中前適時打を浴びて追いつかれた。

 同点で粘りたかったが、7回には桑原が決勝点を献上。先頭のマギーに打たれた二塁打を悔やみ「しっかり抑えていれば、また違ったと思う」と視線を落とした。8回には4番手藤川が岡本に3ランを浴びて万事休す。「完璧にやられた。またやり返したい」と前を向いた。昨季は12球団1位の防御率2・68を誇った救援陣。3人そろって今季初登板が緊迫した場面だったことを前向きにとらえて、本領発揮といきたい。