広島が1回に相手のミスから逆転に成功すると、中盤から小刻みに加点してDeNAを突き放した。9安打7得点。開幕から7試合続けて5得点以上は3球団目。スタメンには鈴木も新井も、バティスタもいない。それでも打線はつながる。この日は長打ゼロで7得点を奪った。連勝で6勝1敗の開幕ダッシュだ。

 鈴木が離脱中の右翼には堂林が今季初先発した。同点に追い付いた1回1死満塁で三塁線への強い打球を打ち返し、DeNA宮崎の適時失策を誘発。決勝点となった。7回には中前へ正真正銘の適時打で今季初安打を記録。「開き直って、自分のスイングをしようと心掛けていった」。

 緒方監督は好調な打線を「1打席も無駄にしない姿勢が全員に見える。引っ張ってくれているのが1番から3番」とたたえる。この日も上位のタナキクマルが3人で5安打5得点。つなぎの野球を実践する中軸とギラついた選手が歯車としてがっちりかみ合い、広島の勢いが加速した。

 ▼広島が7-3で勝利し、これでチーム得点が開幕戦から7試合連続で5得点以上。開幕から7試合続けて5得点以上のチームは、85年南海(8試合)08年ヤクルトに次いで3度目。セ・リーグでは最長タイとなり、今日の試合でプロ野球記録に挑む。