大産大が先発・安達陸投手(3年=関大北陽)の毎回13奪三振の好投で、大体大に先勝した。

 「フォークにうまく相手がはまってくれた。開幕戦なので飛ばしていこうと思った」と毎回の13三振を奪った。7回に連打で2点を失ったものの、落ち着いて後続を空振り三振に仕留め、追加点を許さなかった。

 ダイナミックなフォームが持ち味の右腕。183センチの長身は、バスケットボールで大阪選抜に入ったこともある173センチの母譲りだ。関大北陽から大産大へ入学したが、1年春の新人戦メンバーにも選ばれず「上を目指してやるなら何か変えないと」と一念発起。医学的に投球フォームも見てくれるスポーツジムを探し、今も練習と授業の後に週4回2時間ずつ通う。体全体を使ったフォームに改善し、入学時に135~7キロだった球速は145キロまで上がった。

 春3位、秋5位に終わった昨季。「優勝を目指してやっている。自分が4、5勝すれば優勝も見えてくると思う」と頼もしい右腕が優勝の立役者になる。