連敗ストッパーでも西武打線の勢いを止めることはできなかった。

 楽天は藤平尚真投手が先発したがことごとく球が高めに浮き、山川に11号2ランを浴びるなど自己ワーストの5失点で降板。チームも今季ワースト16失点で6連敗となった。

 藤平は新人だった昨年、8月のプロ初勝利でチームの連敗を6で止め、9月にも連敗を10でストップ。今年も19日ソフトバンク戦の今季初勝利で連敗を2で止めるなど、勝負強い投球が光っていた。

 だがこの日は勝手が違った。西武打線にのみこまれ「もっと球の質を上げないと抑えられない。足元を見直すきっかけにしたい」と反省。球が浮いた原因については「かなり前に突っ込んで投げてしまっていた。変化球がもっと低く入らないと、ストレートも浮いてしまう」と分析した。

 速球派らしく、あえて高めで勝負にいっているのか? との問いには「自分にとって高めは打たれるか空振りかの球。確率を考えると低めでしっかり打たせて取る、低めを空振りさせる、というのを目指して今はやっている。浮くボールも使いますけど、リスクも高いのでしっかり低めで抑えたい」と話した。