4月30日の広島戦(マツダスタジアム)の延長10回、決勝の2号2ランを放った阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)。阪神担当・酒井俊作記者が「とっておきメモ」で、その人なつっこい素顔を披露します。

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 まさに「大好物」のアーチを披露した。人懐っこい性格で、2月の沖縄・宜野座キャンプでもスタッフやナインに溶け込んでいた。揚塩球団社長も新助っ人の心意気に触れた1人だ。あるとき、スペイン語の簡単な日常会話を紙に書きとめて話しかけた。「私はホームランが好きです」。期待がにじむ、ほほえましい問いかけに笑顔で返答があった。「ミートゥー」。私も、と深くうなずき、スラッガーらしい一面をかいま見せていた。「これぞ4番」の活躍で制したこの日。最近はフリー打撃でも大飛球が増えており、ゴールデンウイークの甲子園でも“アーチ好き”を酔わせてくれそうだ。【阪神担当=酒井俊作】