中日が自滅した。先発ガルシアをはじめ登板3投手全員が四球を出し9与四球。阪神に4つの盗塁を許し、その全てが失点に絡んだ。完敗後、首脳陣だけで異例の緊急ミーティングが開かれた。選手が帰りのバスに乗り終わった後も続き、約15分行われた。

 「(四球を出すのは)いつものこと。出すんだからしょうがない。(打線がつながらないのも)いつものこと」。森監督のぼやきは止まらなかった。

 敵の4番ロサリオは5打数3安打4打点。一方、ビシエドは2安打1打点ながら、得点機に2併殺打…。さらに4回1死一塁では、福田の左前打で三塁まで暴走して走塁死と空回りした。4番の差が明暗を分けたと問われ「それなら4番を替えればいい」と指揮官のいら立ちは収まらなかった。

 竜の主砲は「3点差を考えると暴走だった。チャンスに打てず、自分を怒りたいくらい悔しい」と唇をかむと「次の試合を見てくれ」と奮起を誓った。

 9連戦最後となる今日6日は、育成から支配下登録された2年目右腕、R・マルティネスが初先発する。「いつものこと」から脱却するきっかけにしたい。【伊東大介】