5月には珍しい平日デーゲームでソフトバンクが今季初のサヨナラ負けを食らった。新守護神森が、同点の9回、楽天岡島に中越えサヨナラ二塁打を浴びた。2万2731人の大歓声と悲鳴が交錯する中、森は「みんな必死でやっている。僕がしっかり抑えていればよかった」とベンチへ戻っていった。無死一塁から併殺コースの二塁へのゴロを高田がはじいた。一、二塁にピンチが広がって敗戦につながった形だが、森は高田の失策をカバーできなかったことを悔やんだ。

 楽天相手に無敵の強さを誇っていたモイネロも初めてつかまった。前日16日はパ・リーグ7人目の3者連続3球三振を奪うなど、楽天戦は昨年から通算14試合で自責点0だったが、3連投となったこの日は球が高めに浮いた。4番手で登板した8回、先頭に四球を出し、嶋に同点適時打。さらに1番茂木にも四球を出し森を早めに投入することとなった。モイネロは「打たれるときもある。今日は制球がアバウトで、修正しようとしたが、ボールがいかなかった」とサバサバと話した。工藤監督は「こういう試合もある。モイネロは昨日(16日)は高めでも力があったが、今日は高めを打たれてしまった」と話した。

 2年前のセットアッパー、スアレスがファームで準備を進めているが、岩崎、サファテの長期離脱の穴は森、モイネロが埋めるしかない。連勝は3でストップし、3位に転落した。今日18日からは今季4戦4勝と得意のロッテとの3連戦。リリーフ陣の負担を減らすためにも、東浜、バンデンハーク、武田の先発3枚にかかる期待は大きい。【石橋隆雄】