1軍に帰ってきたオリックスのマレーロが、好走塁で決勝のホームを踏んだ。2-2で迎えた8回に左翼線への二塁打で出塁すると、ロメロの中前打で猛然とダッシュ。捕手のタッチをかいくぐって左足で本塁に滑り込んだ。「自分ではセーフだと思っていた」。微妙なタイミングに巨人側からリクエストを要求されたが、判定が覆ることはなかった。

 深刻な不振のため5月14日に出場選手登録を抹消。この日、約3週間ぶりに出場選手登録された。2回の第1打席には巨人内海の内角直球を左翼5階席に先制の9号ソロ。復帰戦で1本塁打を含む2安打1打点プラス好走塁の大活躍だ。上機嫌のマレーロは「たぶんリーグで一番速いよ」といたずらっぽく笑った。この日の逆転勝利は交流戦パ・リーグ1000勝目。チームは4カード連続勝ち越しを決め、4日ぶりに貯金1とした。役者がそろい再び上昇の気配だ。