ロッテのボルシンガーがハーラートップタイの7勝目を挙げた。初回に詰まらせた打球が左翼前に落ちる2点適時打を許したが「アンラッキーだったけど、それも野球の一部。切り替えて、2回からは自分の投球が出来た」。追加点を許さず7回を2失点。先発の仕事をしっかり果たした。

 最速は143キロ。「自分の球速はあれくらい。球種をミックスして打ち取らないといけない」。序盤はカーブとスライダーを多投。軌道を植え付けた後半に直球を配して、緩急を巧みに操った。来日後初の打席でも、落ち着いて2つの犠打を成功。ともに得点につながり「決められて良かった。練習の成果が出たね」と満足そうに笑った。

 5月4日以降は6戦6勝と抜群の安定感。この日で規定投球回にも達し、防御率(2・38)もリーグ3位に躍り出た。「歴史のある球場で投げられてうれしかった」という右腕が、チームの連敗を2で止めた。