オリックスのアンドリュー・アルバース投手(32)が7回1失点の好投で、パ・リーグ単独トップに立つ8勝目(1敗)を挙げた。チームの広島戦の連敗も9で止めた。

 5回2死から新井にソロ弾を浴びるまでパーフェクト。その後も乱れることなく、7回まで2安打1四球、96球と余裕を持っての降板だった。

 抜群の制球力でテンポよく打ち取る左腕は「点を取って守ってくれた野手のおかげだよ。いつも通りにストライク先行してベースの両サイドを攻めることを意識した」と涼しい顔。福良淳一監督は「いつも通りテンポよくね。守りにもリズムが出るし、攻撃にもつながっていくと思う」と自身6連勝の1年目助っ人に最敬礼だ。

 毎年オフには母国カナダで教壇に立つ異色の知性派。お立ち台で、仲間にジェントルマンだと言われていると振られると「はっはっは。実は二面性があって、投げていないときはジェントルマンだけど、マウンドに上がると人が変わって攻撃的になるんだ。なるべく試合がない日はジェントルマンでいたいね」と笑いをとっていた。前日11日に来日した母と姉が観戦した特別な試合で、しっかりと勇姿を見せた。