22日のオリックス-ソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で試合後に審判団が誤審を認める異例の出来事が起きた。3-3の延長10回2死一塁、ソフトバンク中村晃の放った右翼ポール際の打球はいったんはファウルと判定され、工藤監督のリクエストによるリプレー検証で本塁打となった。だが、試合後にオリックス福良監督が審判団に詰め寄り、約20分かけて映像を見直した結果、審判団はファウルだったと認めた。

 ◆検証結果を誤審と認めた例 2010年のリプレー検証(当時はビデオ判定)導入後、過去1度ある。15年9月12日の阪神-広島戦(甲子園)で、2-2で迎えた延長12回1死、広島田中の打球が中堅フェンスを越え、観客の侵入防止柵に当たりグラウンドに戻った。ルールでは本塁打だが、ビデオ判定の結果は三塁打に。広島側の要望を受け、審判団らは翌13日までに映像を再検証。NPBは誤審を認め、同14日に当時の熊崎コミッショナーが「2度とあってはいけない」と謝罪した。