札幌6大学野球の星槎道都大監督に就任した二宮至氏(64)が25日、同大で選手と初顔合わせし、会見を行った。昨年まではDeNAで2軍監督を務め、アマチュアチームの指導は松本大監督時代以来約8年ぶり。「誰もがやっていないからこそ、北海道勢で初の日本一になることを目指したい」と、明治神宮大会で準優勝した昨年以上の躍進を掲げた。

 98年からの中日コーチ時代には、内野手として入団した福留(現阪神)を外野にコンバートし、打撃を生かす試みに成功。DeNAでも桑原を内野から転向させ、外野手としてゴールデングラブ賞を獲得するまでに成長させた。

 この日は、初対面した102選手に、守るべき3カ条を訴えた。(1)気持ちを熱く(2)準備が成功の80%(3)規律を保つ。「全国一の目標に向かって、ともに頑張っていきましょう」と呼びかけ、選手を奮い立たせた。大栗飛人三塁手(3年)は「覚悟を持って取り組みます」と表情を引き締めた。

 初陣の秋季リーグ戦に向けた指導は7月10日から始まる。「今まで日の当たらなかった選手にも、平等にチャンスを与える。全員の野球に対する考え方を変えたい」。春季リーグ3位からの覇権奪還、昨年一歩届かなった日本一へ、二宮星槎道都大が始動する。【中島洋尚】