オリックス・ディクソンが、ついに勝った。6回を4安打1失点に抑え、今季登板10試合目で初勝利を挙げた。3カ月遅れの“開幕”を迎え、日本通算44勝目だ。チームを4位タイから3位タイに浮上させる好投だった。

 「アリガトウゴザイマス」。札幌ドームのヒーローインタビュー。ディクソンの照れくさそうな第一声が響いた。0勝5敗だったが、1回6失点で降板した6月9日ヤクルト戦(神宮)以外は「自分が思うような投球はできていた。勝ち負けは自分ではコントロールできない部分がある。だから勝敗のことは考えずに、自信だけは失わないようにした」と振り返った。

 主力野手の故障禍に見舞われながらもディクソンに待望の勝ちがつき、2位の日本ハムに2勝1敗と勝ち越し。「大きいですね」と表情を緩めた福良監督。「1つでも貯金をふやしていきたい」と混パの主役を演じ続ける。