ロッテ打線が14安打9得点と日本ハム投手陣を粉砕。先発マイク・ボルシンガー投手(30)のハーラートップとなる今季11勝目、そして同投手の10連勝を強烈にアシストした。

 1点差に詰め寄られた5回裏に打線が爆発した。角中の適時打の後、なおも一、三塁の場面で井上がバックスクリーンへの3ラン。さらに平沢にも今季初アーチとなる2ランが飛び出した。一挙6点を奪って簡単に勝負を決めた。

 ボルシンガーが投げる時には、なぜか打線がよく打つ。同投手が先発した13試合でロッテは1試合平均5・85点をマーク。それ以外の投手が先発した試合では同3・97点だけに、その変貌ぶりが際立つ。井口監督は「投球のテンポが援護につながる? それはあるかもしれない。守りのリズムもでるし、打線が打つ投手と打たない投手がいるわけで」とボルシンガーのテンポの良さを指摘した。

 特に井上は今季14本塁打中、なんと7本がボルシンガー登板の時。お立ち台では「彼(ボルシンガー)が何か持ってるんだと思う。あまりそういう風に言ってると周りの先発投手の方に怒られるので…」とスタンドの笑いを誘った。

 この日は「クーリッシュスペシャルデー」と題され、活躍したボルシンガー、井上、平沢にはロッテのアイス「クーリッシュ」がプレゼントされた。「アイス? 当然好きです」という体重114キロの巨漢井上ら打撃陣は、今後も相手投手をペロリとたいらげる意気込みだ。【千葉修宏】