ドラフト7位ルーキーの日本ハム宮台康平投手が東大出身者として53年ぶりの先発勝利と自身のプロ初勝利はお預けとなった。4回3分の2を投げ、打者24人に91球、4安打2失点(自責2)6四死球で降板した。リードを許して2番手にマウンドを託したが、チームがいったん追いついたため宮台に黒星はつかなかった。

先発勝利なら1965年10月18日の大洋(現DeNA)新治(にいはり)伸治以来、53年ぶり。東大出身の勝利投手となれば1967年に中日井手以来(中継ぎで1勝)51年ぶりの白星だった。

宮台は「今日は気持ちで押していこうと思って投げました。思い通りにいくボールも、そうでないボールもありましたが、投げ切れたと思います。プロのマウンドは雰囲気がすごかった。自分への応援も聞こえ、安打を打たれたら相手の声援が聞こえる。緊張感はありました。(プロ初登板に)まずは、しっかりと投げ切れたので良かったです。これからは結果を求められるので、しっかりとやっていきたい」とコメントした。

球団の東大出身者では、遠藤良平投手が2001年に1試合登板(勝敗なし)。松家卓弘投手が2010年に5試合登板(0勝1敗)しているが、いずれも中継ぎで勝利なしだった。

宮台は2月の春季キャンプ中に腰痛で出遅れたものの、イースタン・リーグ12試合に登板し、38イニングを投げ22失点(自責21)、3勝1敗、防御率4・97の成績を残していた。

<宮台の投球内容>

初回2四死球で2死一、二塁のピンチを背負うも松田をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。

2回2死一塁から西田と牧原の連続適時打で2点を先制された。

3回は先頭打者の柳田に四球を与えたが、後続を3者凡退に仕留め無失点。

4回は1死一塁から牧原、今宮を2者凡退に打ち取った。

5回は1死から柳田に右二塁打を許すなど2死一、二塁で無念の降板となった。