秋2連覇が目前の星槎道都大は北海学園大に9-6で逆転勝ち。北翔大が敗れれば優勝だったが、対象試合が21日に延期され、持ち越しとなった。今年6月就任の二宮至監督(64)は「今日は(優勝したとしても)他力ですから。次勝って決めたい」と気を引き締めた。

投手陣がフル回転してV2に突っ走る。この日は大学初先発の192センチ長身右腕、河村説人(ときと、2年=白樺学園)が4回4安打2失点と粘投。最速150キロの直球とスライダーで6奪三振、流れを呼び込んだ。この秋は3戦でリリーフ登板も、台所事情で前日19日に先発を伝えられた。「いきなりだったけど心機一転の気持ちで投げた。試合を作れて良かった」と笑顔だった。

25日に東海大北海道に勝てば、自力優勝が決まる。「どんな形でも貢献したい」と河村説。出身は地震の被害が大きいむかわ町。家族を喜ばせるためにも全力で戦う。【西塚祐司】