阪神が、5月に国内フリーエージェント(FA)権を取得した西武浅村栄斗内野手(27)を今オフ補強の筆頭候補に挙げていることが23日、分かった。FA宣言した場合に備えて、本格調査に着手する。

チームは慢性的な貧打に悩んでおり、今季、自己最多の29本塁打を記録する浅村の動向を注視する。ここまで全132試合に出場する頑健さに加え、年齢も27歳と若い。若手が伸び悩むなかで、新たなリーダーとして着目するのは自然といえる。出身は大阪で環境面の支障はなさそう。他球団も注目するオフの目玉選手だけに、大型契約を視野に入れている。近年のFA戦線では、16年オフに糸井を獲得した実績がある。

先発陣の補強も急務で、同じく国内FA権を取得したオリックス西勇輝投手(27)も調査に入る。14年から3年連続2桁勝利を挙げ、今年も9勝の先発右腕の動向を見極める。来季は金本体制4年目。若手強化を継続して図るなか、FA市場への積極参戦も検討する。