「SMBC日本シリーズ」の第6戦が今日3日、マツダスタジアムで行われる。2年連続日本一に王手をかけたソフトバンクは2日、広島に移動。柳田悠岐外野手(30)が故郷でCSとのMVPダブル受賞を狙う。

ソフトバンク柳田が史上初の快挙で故郷に錦を飾る。第6戦の行われる広島に移動。前夜は劇的なサヨナラ弾を放ち、2年連続日本一に王手をかけた。疲れを見せながらも、表情は充実そのもの。「あと1つ勝つだけ。これだけ長く野球ができるのは幸せ。疲れるけど、ありがたいこと。ヘトヘトになるまで頑張ります」と意気込んだ。

過去にポストシーズンでCS、日本シリーズMVPをダブル受賞した選手はいない。柳田は西武とのCSファイナルでは打率4割5分、2本塁打、8打点の活躍で主役の座をかっさらった。今シリーズではここまで打率2割7分8厘、1本塁打4打点という数字だが、第5戦のアーチは強烈なインパクトを残している。4番が打って日本一になれば、受賞の可能性は十分ある。この話題を振られ、柳田は冷静に返した。「無理でしょう。そんなに人生うまくいきません。自分どうこうじゃなくて、チームが勝てるように。少しでも貢献できたらいい」。

球団史上初めて、2位からの日本一へ残り1勝。柳田は「ここまできたら、という気持ち。自分も引っ張っていきたい」と思いは1つ。大好きな故郷広島で、最高の結末を迎える。【山本大地】