阪神大山が2日、浜中打撃コーチからフルパワー&フルスイングを指示された。フリー打撃で投手を務めた同コーチが、厳しくスイングをチェック。「全力で振れ。振る中で学ぶものがある」と伝え、呼応した大山は柵越え5連発で午前の打撃練習を締めくくった。

浜中打撃コーチ自身が現役時代に受けた指令だ。ケージの後ろで打撃練習を見ていた元ダイエー門田博光氏に、ストライクコースを外れた球が来ても「全部、全力で振れ。振って行く中で発見があるんや」と助言を受けた。今も忘れられない「不惑の2冠王」からの金言が打者浜中の根幹をつくった。打者の本能をおろそかにするなと、今度は教える立場で大山に伝えた。

大山も「フォームを気にしすぎて、当てに行きすぎていたところがあった。まず強く振る。そこからフォームを見つけて行きたい」と理解。来季の実りにつながる安芸の1日になった。