巨人原監督が対外試合初戦を勝利で飾った。指揮官は試合前に若手にゲームへの心構えを説いた。

「どんな大きなゲーム、小さなゲームであっても、試合のための練習をしていて、その中での腕だめしであると。腕試しという位置づけの中でやること、これがやっぱり正しいと思う。試合だからと言ってスタイルを変えるのではない。腕試しの場所だという位置づけで自信を持って戦ってくれ」

ヤングGが躍動した。2回に松原の右前打を皮切りに3安打で3点を先制。その後、追いつかれたが、3番手の2年目の高卒右腕高田が最速152キロの直球を軸に2回をパーフェクト。5回に石川の勝ち越しとなる左中間へのソロ弾で、相手を振り切った。9回は昨年のドラフト1位鍬原が150キロ台の直球で3人で抑えた。

好投の高田には、あえて言葉を選んだ。「僕が評論家だったらもっと言うんだろうけどね。察してください。まだまだ途上であるわけだし、あまり喜んだコメントを出してもね、彼の将来というのはまだまだこんなものじゃないわけだからね。いい時間を過ごした状態で現在まで来ているというのは言えるでしょう。しかし、彼が求めているもの、我々が求めているものというのはまだまだ高い位置にある」。期待の裏返しとして称賛のコメントは残さなかった。

ルーキーでローテにも一時加わった鍬原はリリーフの適性も見せた。「すごいねえ。沢村もうかうかできないよ」と目を丸くし「まだまだ投手コーチも(救援陣の)組み立ては考えておりません。しかし、資質というか、そういう部分を見極めているというのはあるかもしれませんね。やっぱり今回来ている中では1番球は強いかな」と能力の一端を認めた。