阪神藤浪が、「ダーツ投法」で原点に戻る。4日、安芸キャンプ第1クール最終日にブルペンで捕手を座らせ36球を投げた。右肘を支点にし、右手首を柔らかく使って投げるダーツの投げ方に似た動作を繰り返した。藤浪は「(右)肘からしっかり出せないと、きれいなリリースができないので」と、安定した投球フォームを取り戻す方策にする。

ダーツは、肘が下がると狙ったところに投げられない。捕手を座らせて投げ始めたときから、藤浪は「ちょっと肘が下がっていますか?」と問いかけ、右肘の位置を気にしていた。見守った福原投手コーチも「本人の感覚というところなので、そういう感覚でしっかり投げられるのであれば(ダーツ投法は)いいのではないですか。彼の感覚としていいものが出れば、それが一番」とうなずく。藤浪は「自主練習の時間も多いので、自分の課題もできて充実した第1クールでした」と、完全復活への第1段階を振り返った。