オリックスの西村新監督が高知で鬼になった。秋季キャンプ初の練習試合(高知東部)で韓国・LGと対戦。若手主体のメンバー構成で臨んだが、4安打2得点と元気がなかった。1回いきなり無死一、二塁も、3番山足が三塁併殺。指揮官は「中途半端なゲッツー。流れを渡しているように感じる。今日なんかは初回にたたみ掛けることができたはず」と怒った。

初陣となったこの日の試合は、全体を俯瞰(ふかん)した。ベンチ入りすることなくネット裏から試合を見つめ、ノーサインで選手の自主性を求めた。ユーティリティー育成を打ち出す指揮官は、本職ではないポジションを守った山足、武田らの動きも細かくチェック。ただ、やはり気になったのは消極的な打撃。「もっとがむしゃらにやってほしい。このキャンプでも競争しているんだというところを見せないといけない」と怒りは収まらなかった。【桝井聡】