日本ハム田中瑛斗投手(19)が、憧れの先輩の勇姿に、自身の目標を再確認した。11日、千葉・鎌ケ谷での秋季練習を終えると、前日10日に日米野球で5回1失点と好投した上沢の話題を興奮気味に語った。「すごかったです。さすがですよね。かっこよかった。これから追いつけるようにというか、一緒の舞台(1軍)でプレー出来るようになりたい」。言葉には熱がこもった。

ともに甲子園未出場ながら、高卒でプロ入り。180センチを超える長身で、右上手から投げ降ろすスタイルも重なる。スラリとしたモデル体形に加えて、甘いマスクのイケメンということも共通している。

シーズン中はなかなか話をする機会がなかったが、先月下旬のみやざき・フェニックス・リーグで、初めてアドバイスをもらった。「フォークを投げられたらいいぞ」。上沢は前夜も、MLBの強打者たちを相手に、伝家の宝刀で奪三振ショーを展開。新球習得の勧めに、田中瑛も意欲は高まった。

持ち球とする変化球はカーブなど3種類のみ。「(フォークを)投げられるようになったら1つ武器になる。いつか投げられるようになりたい」。現在の武器であるチェンジアップの握りから、徐々に人さし指と中指の隙間を広げ、フォークへと近づけていくつもり。上沢との「2本柱」確立となれば、女性ファン急増も間違いない。【山崎純一】