今季限りで現役引退し、日本ハムでチーム統轄本部特命コーチに就任した矢野謙次氏(38)が16日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で就任会見に出席した。来年2月から、球団が業務提携を結ぶ大リーグ・レンジャーズへ派遣される。

会見の冒頭で「向こう(レ軍)の仕事もしながら、合わせてファイターズの仕事もしながら、しっかりやっていこうと思っています。メジャーが今まで、どういうことをしてきたのか。そして、今は何に取り組んでいるのか。そういうことをしっかり肌身で感じて、現場レベルで感じてこようと思います。感じたものをファイターズに戻ってきた時に、いいところ悪いところがあると思いますので自分の中で調整しながら、選手たちに分かりやすく、選手たちが伸びるようなアドバイスができるように、しっかりやっていきたいと思います」と、抱負を語った。

米国本土には人生で初めて足を踏み入れる。英語は「不安がありますよ」と素直に吐露。「単語帳とか、やっています」と、新たな野球人生のスタートに向けた勉強も始めている。

会見に同席した栗山監督からは「まずはアメリカで、いろんなものを見てほしい。これからのファイターズを支える、素晴らしい指導者になってくれると思う」と、期待した。