左腕キラーの大砲が加わる。巨人は21日、米大リーグのパドレスのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)と来季の選手契約が合意したと発表した。1年契約で契約金、年俸の総額200万ドル(約2億2000万円)で背番号は「33」を予定。ビヤヌエバは「日本に行ったことはありませんが日本人選手はとても練習熱心で規律正しいイメージがある。新たな環境で新しいチームメートと一緒に戦い、リーグ優勝、日本一に貢献できるよう全力を尽くします」と球団を通してコメントした。

抜け目ない打線が完成へと近づく。今季、メジャー110試合で2割3分6厘、20本塁打、46打点をマーク。対左投手は3割3分6厘、14本塁打と得意とする。今季の巨人は左投手に打率2割3分2厘と打ちあぐね、右投手を3分以上も下回った。東を筆頭に左腕の先発陣が並ぶDeNAには9勝15敗1分けと苦戦。左腕キラーの加入で大幅な得点力アップが期待できる。

守備位置もチーム構想に合致する。来季は岡本を一塁から三塁に戻す方向。ビヤヌエバは今季、正三塁手を張るも、一塁、二塁、遊撃でも数試合出場している。大塚副代表兼編成担当は「外国人は一塁、三塁ができる。監督の判断になるが、岡本は基本的には三塁」と若き主砲との融合にも障害がない。4年ぶりのV奪回へ、戦力が着々と整っていく。【為田聡史】(金額は推定)