オリックス金子千尋投手(35)の退団が28日、決まった。長村裕之球団本部長(59)が大阪市内で取材に応じ「正式に今朝、自由契約の申し入れがあった。11月いっぱいをもって保留者名簿から外します。今まで交渉していたんですけど、そういうことです」と説明。11月末にNPBへ提出される保留者名簿から外れる。

<オリックス金子の自由契約に至る過程>

◆11月20日 球団側と今オフ3度目の交渉も、合意には至らず。今季年俸は現役最高の6億円で、来季は野球協約が定める減額制限を大幅に超える5億円減の年俸1億円を提示されていることが判明。(金額は推定)

◆21日 金子が取材に応じ、自由契約の可能性を初めて認めた。近年の不振から「自分がチームにいていいのか、という思いがある」と明かし、金銭面に不満を持っての対立であることは否定した。

◆23日 球団首脳が「自由契約の意向を持っているのは知っている」と語り、自由契約が濃厚に。球団側はその場合でも残留を容認する方針。

◆25日 ファン感謝イベントに参加し、自由契約については「自分の中では決まっています」。楽天が獲得調査の意向を示したことに「必要とされていることはうれしい」と発言。