今季限りで日本ハムを退団した新垣勇人投手(33)が現役引退することが13日、分かった。

来季から12年まで在籍した社会人野球の東芝で投手コーチに就任する。この日、同社のホームページで発表された。6年間の現役生活にピリオドを打った新垣は「6年間、ご声援ありがとうございました!北海道が大好きになりました。来年、北海道日本ハムファイターズが優勝し、ファンのみなさんの最高の笑顔を見ることを楽しみにしながら、応援させていただきます。ありがとうございました」と話した。

12年ドラフト5位で入団。3年目の15年8月19日ロッテ戦(QVCマリン)では、先発予定だったメンドーサが体調不良で試合直前に登板回避となり、緊急先発ながら5回2失点の好投でプロ初勝利を挙げた。6年間で通算12試合1勝3敗、防御率7・96。1発ギャグが得意な明るいキャラクターでムードメーカーとしてチーム内だけでなくファンからも愛された。

今季は6月に右肘手術を受け、シーズン後半はリハビリに専念。10月に宮崎で行われたフェニックスリーグで実戦復帰を果たしたが、同リーグ終了後に戦力外通告を受けていた。

現役続行を目指し、12球団合同トライアウトにも参加したが、最終的に古巣で指導者の道を歩むことを決断した。再出発へ向けて「来年から社会人野球チームの東芝で投手コーチをやらせていただくことになりました。コーチとしては1年目ですが、楽しみな気持ちが大きいです。都市対抗、全日本選手権の2大大会の優勝を目指し、全力で取り組んでいきたいと思います」と抱負を語った。