日本ハムは20日、前タイガースのジョニー・バーベイト投手(26)と契約合意に達したと発表した。1年契約で年俸7000万円。背番号は未定。中継ぎでメジャー通算44試合に登板した実績を持つが、本人が希望する先発として起用される見通し。メジャーデビューした16年はヤンキースに所属。田中将大投手(30)と同僚だった右腕の獲得で、3年ぶりの日本一奪回を目指す来季へ、今オフの外国人補強が完了した。

やる気みなぎる新助っ人が加入する。契約合意に達したバーベイトは、球団を通じて「私はファイターズが日本一になるための力となれるように頑張っていきます」と意気込んだ。身長185センチ、体重104キロの体格から、常時150キロ台前半の直球を投げる。カーブやスプリットなどの変化球も操る右腕だ。

マー君の元同僚が北海道にやってくる。ヤ軍の一員だった16年にメジャーデビュー。同年4月12日ブルージェイズ戦では、5回2失点で降板した田中の後を受け、2番手で登板したバーベイトがメジャー初勝利を挙げた。17年はパイレーツで24試合に登板。中継ぎで通算44試合の実績がある。マイナー時代は先発や抑えも経験するなど、万能タイプの投手だ。

まずは本人の希望も尊重し、先発起用となりそう。栗山監督は「ファイターズでもローテーションの一角を担う可能性が極めて高いとみています」と大きな期待を寄せた。これで来季の外国人選手5人が確定。助っ人投手4人体制で開幕を迎えるのは、北海道移転後初めてとなる。

バーベイトは日本でのプレーを希望していた。1つ夢がかない、次の夢も決まった。「新球場がオープンする際もファイターズの一員として素晴らしい観衆の前でプレーすることを望んでいます」。23年に北広島市内に開業する新球場で投げることがモチベーションの1つ。壮大な夢だが、自信の裏返しとも言える。頼もしい新戦力が、3年ぶりの日本一奪還への大きな推進力となる。【木下大輔】(金額は推定)

◆ジョニー・バーベイト 1992年7月11日、米フロリダ州マイアミ出身。10年ドラフト6巡目でパドレスと契約。16年にヤンキースでメジャーデビューし、初勝利を挙げた。17年はパイレーツで24試合に登板するなどメジャーでは全て中継ぎで通算44試合1勝3敗、防御率6・14。今季はタイガース3Aで33試合に登板し、防御率1・45と安定した成績を残した。185センチ、104キロ。右投げ右打ち。

◆日本ハムの外国人投手4人 バーベイトを獲得したことで、来季の日本ハムはマルティネス、ロドリゲスの残留組と、ハンコック、バーベイトの新入団組、あわせて外国人投手4人体制となる。開幕時に外国人投手が4人いるのは、04年の本拠地移転後初めて。05年にミラバル、ナイト、トーマスに加え、リーがシーズン途中で入団。13年にもケッペル、ウルフ、モルケンに加え、トーマスが途中入団。また15年にもメンドーサ、クロッタ、ガラテに加えライブリーが途中入団するなど、開幕後、4人が登録されたことは3度ある。