根尾昂が世界的サーカス団のトレーナーにも認められた。中日の新人合同自主トレ2日目が8日、ナゴヤ球場(名古屋市中川区)で行われた。

ナゴヤ球場のトレーニング施設を見学に訪れていたシルク・ドゥ・ソレイユのトレーナー、ジョン・ファルテス氏が6人のランニングも視察。「ドラフト1位の根尾は、スキーもしていたそうで、バランスがいい」と、肉体を駆使するサーカスの演者をケアするスペシャリストが絶賛した。同氏は現在、渡辺雄太が所属するNBAメンフィス・グリズリーズのトレーナーを務めたこともあり、眼力は折り紙付き。「見る人がみたらわかるんじゃないですか」と、与田監督も世界的サーカス団のスタッフから根尾が認められたことにまんざらでもなかった。

根尾はこの日、ゴロ捕球で初のショートの守備位置に。新人の6人の中でも、慣れ親しんだポジションに飛ぶボールを軽快にさばいていた。「昨日のセカンドの場所より、ショートの方がこれまで多かった。やりやすかった。いつもの場所だなと思った」と、自主トレ初の遊撃守備練習を満喫した。昨年11月5日の仮契約時に二刀流と決別し、遊撃1本を宣言。キャンプからは京田らと守備位置争いを演じるルーキーも、自らの定位置練習に表情を和ませていた。