新人合同自主トレ2日目を迎えた楽天のルーキーたちが10日、恒例の「20メートルシャトルラン」に挑戦。育成1位の清宮虎多朗投手(18=八千代松陰)が13年森雄大の137回を超え、球団記録を塗り替える143回で1位となった。

一定リズムで音楽が流れる中、20メートルの折り返し数を計測する。最後はドラフト5位佐藤智輝投手(18=山形中央)との一騎打ちとなったが、佐藤が138回で脱落。「記録を更新しようという思いと、1位を取ってやろうという思いで走ってました。佐藤が終わるまでは絶対にオレも終わらんという気持ちでした。正直うれしい」。小学生の時からマラソン大会では常に1位で、高校1年時に計測したシャトルランでは150回を超えたという清宮が余力を残して“優勝”した。

190センチ、84キロの立派な体から角度のあるボールを投げ込む。自慢のカットボール、スライダーにもキレがあり、将来大化けする可能性は十分だ。とはいえ現時点では育成選手。「まず自分の名前を知ってもらえる1つのチャンスをものにできた。まだこれからですけど、こうやってアピールできればいいと思います」。名前が日本ハム清宮と似ているということ以外でもどんどんアピールしていく。

まだプロ生活は始まったばかりだが、目指すは1日も早い支配下登録。「手本になる人たちがたくさんいるのでスポンジのように吸収して、支配下を勝ち取れるような成長をしたい」と意欲を示した。【千葉修宏】