巻き返すぞ!ロッテが10日、埼玉・ロッテ浦和球場で新人合同自主トレ初日を迎え、ドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)はほろ苦発進となった。

藤原が遅れた。12分間走のスタートから5周目、先頭から150メートルほど後ろの最後尾にいた。「実は長距離を走るのは苦手なんですよ」。不安は的中。「みんな苦手と言っていたのに速くて。さすがにビリはまずいと思い、最後は気持ちで走りました」とギアを上げた。6周目で1人を抜くと7、8周目で4人をごぼう抜き。9人中4位の2800メートルで終えた。

ロングティーでも1番になれなかった。同じ高卒外野手のドラフト4位山口航輝(18=明桜)と、同7位松田進内野手(24=ホンダ)と並んでスイング。2人が柵越えを連発する中、藤原はゼロ。「2人ともホームランバッターでそういうタイトルを狙っていく打者。自分も30本を目標にしているので、飛距離を伸ばしていきたい」と前を向いた。

藤原のキャンプ1軍同行を明言している井口監督は「体が一回り大きくなっていた。(キャンプ初日の2月)1日からレギュラー争いが始まる。みんなスタートラインは一緒なのでしっかり食い込んできてほしい」と期待していた。【久永壮真】