オリックスのドラフト6位左腕・左沢優投手(24=JX-ENEOS)は、元々は右投げだった-。4歳のときだ。友達と遊んでいて、自分が動こうとする方向と逆に右腕を引っ張られた。その際に右肘を脱臼。腕が痛くて使えず、その後、投げるときは左になった。今でも投げること以外は右利きで、右でも40~50メートルは投げることが出来るという。

珍しい姓だけに「左沢の名前もあるので、右投げじゃなくてよかったと思います」と左沢は笑った。ちなみに、家族は全員右利きだという。

横浜隼人時代の後輩・宗とは年末に高校が開いてくれた激励会で顔を合わせた。「知っている人がいるのは心強い」と話す。寮ではその宗の部屋が、左沢の左隣だ。

大阪市内の球団施設で新人合同自主トレ中の左沢は、13日も他の新人選手と練習に励んだ。「徐々に慣れてきました」と適応しつつある。次のクールからはブルペンに入り、立ち投げを始める予定だ。子どもの時のハプニングが生み出した左腕・左沢が、プロの世界でチャレンジする。【高垣誠】